上杉周作

『FACTFULNESS (ファクトフルネス)』書評のまとめ

こんにちは。今月発売された本『FACTFULNESS (ファクトフルネス)』を共訳した上杉周作と申します。(Amazonリンク)

Factfulness ファクトフルネス
『FACTFULNESS (ファクトフルネス)』。ハンス・ロスリング、他。日経BP社。Kindle版は2019年1月1日に先行発売。単行本は1月11日発売。(Amazonリンク)

Amazonの内容紹介はこちら。

世界で100万部の大ベストセラー! 40カ国で発行予定の話題作、待望の日本上陸

「名作中の名作。世界を正しく見るために欠かせない一冊だ」―ビル・ゲイツ
「思い込みではなく、事実をもとに行動すれば、人類はもっと前に進める。そんな希望を抱かせてくれる本」―バラク・オバマ元アメリカ大統領

ビル・ゲイツは、2018年にアメリカの大学を卒業した学生のうち、希望者全員にこの本をプレゼントしたほど。

教育、貧困、環境、エネルギー、医療、人口問題などをテーマに、世界の正しい見方をわかりやすく紹介

本書では世界の本当の姿を知るために、教育、貧困、環境、エネルギー、人口など幅広い分野を取り上げている。いずれも最新の統計データを紹介しながら、世界の正しい見方を紹介している。

これらのテーマは一見、難しくて遠い話に思えるかもしれない。でも、大丈夫。著者のハンス・ロスリング氏の説明は面白くてわかりやすいと評判だ。その証拠に、彼のTEDトークの動画は、累計3500万回も再生されている。

また、本書では数式はひとつも出てこない。「GDP」より難しい経済用語は出てこないし、「平均」より難しい統計用語も出てこない。誰にでも、直感的に内容を理解できるように書かれている。

Factfulness ファクトフルネス

『ファクトフルネス』ご購入検討中の方へ

『ファクトフルネス』Kindle版の先行販売から一週間が経ち、多くの方が書評を書いてくださりました。

ご購入を検討されている方のために、こちらに皆様の書評をまとめていきます。

全てを掲載するのが難しいので、SNSでたくさんシェアされた書評、または本書を献本させていただいた方による書評を優先しています。「こちらにわたしの書評を載せてほしい」という方は、お手数ですがツイッターで @chibicode 宛にご連絡くださるか、メールで shu@chibicode.com 宛にご連絡ください。

はじめに:『ファクトフルネス』チンパンジークイズ

「他にも読まないといけない本が山積みで、ファクトフルネスを読もうか迷っている」という方にまずおすすめしたいのは、本書の冒頭に載っている「チンパンジークイズ」です。これをオンラインで受けられるようにしました。リンクはこちら↓

『ファクトフルネス』チンパンジークイズ

ツイッターでも大反響でした。

まずはこのクイズを試してみてから、本書を読むかどうか考えてみても遅くはありません。

書評のまとめ(随時更新中。順不同)

一覧(順不同、随時更新)

  1. 上杉周作(共訳者)
  2. 関美和さん(共訳者)
  3. 安宅和人さん(ヤフーCSO、慶應義塾SFC教授)
  4. 渡邉さん(THE GUILD)
  5. よこたさん(米国在住コンサルタント)
  6. 徳力基彦さん(アジャイルメディア・ネットワーク取締役CMO)
  7. 堀正岳さん(「知的生活の設計」「ライフハック大全」「モレスキン本」著者)
  8. 家入一真さん(投資家・起業家)
  9. 結城浩さん(『数学ガール』作者)
  10. 勝間和代さん(評論家)
  11. 荒木博行さん(グロービス経営大学院 教員/副研究科長)
  12. 橋本大也さん(デジタルハリウッド大学 教授 / 多摩大学 客員教授)
  13. Yamottyさん(起業家)
  14. 滑川海彦さん(TechCrunch Japan)
  15. 樋渡啓祐さん(起業家)
  16. smoothさん(「マインドマップ的読書感想文」管理人)
  17. 村上タクタさん(flick!編集長)
  18. 三ツ木隆将さん(TEDxKyotoオーガナイザー)
  19. 倉林さん(大学准教授)
  20. 冬木糸一さん(レビュアー、ブロガー)
  21. 佐藤茜さん(子育て中マーケター)
  22. 水野学さん(クリエイティブディレクター、くまモンの生みの親)
  23. ハヤカワ五味さん(経営者)
  24. 植田かもめさん(ブログ「未翻訳ブックレビュー」運営)
  25. 深津貴之さん(THE GUILD代表)
  26. 馬田隆明さん(『逆説のスタートアップ思考』著者)
  27. けんすうさん(起業家)
  28. イケダハヤトさん(インフルエンサー)
  29. 伊勢谷友介さん(俳優)
  30. 外村仁さん(元Evernote日本会長)
  31. 瀧本哲史さん(京都大学客員准教授)
  32. 村上花さん「18歳のファクトフルネス」

上杉周作(共訳者)

いきなりわたしの記事で申し訳ございません。こちらに翻訳のメイキングについて書きました。「翻訳本って読みにくい本が多いけど大丈夫?」と思われている方に読んでいただけると嬉しいです。

リンク → 「FACTFULNESS(ファクトフルネス)」の翻訳本ができるまで

さらに、現代ビジネスに書評記事も書きました。

リンク → ビル・ゲイツ大絶賛の書が私たちに投げかける「重要な問い」

『ファクトフルネス』の批判に対する返答のようなものも書きました。

リンク → 『ファクトフルネス』批判と知的誠実さ: 7万字の脚注が、たくさん読まれることはないけれど

関さん(共訳者)

共訳者の関さんによる紹介です!

リンク → 「事実にもとづく世界の見方」を身につけよう:ファクトフルネスのすすめ(関美和)

Factfulness ファクトフルネス 上杉周作
関さんと筆者。

安宅和人さん(ヤフーCSO、慶應義塾SFC教授)

ヤフーの安宅さんによる紹介のおかげで、本の予約ペースが爆速になりました。ありがとうございます!

渡邉さん(THE GUILD)

素晴らしい書評。わたしの訳者あとがきについても触れていただきました!

リンク → FACTFULNESS【書評】: なぜこの本は「欠かせない1冊」なのか?

よこたさん(米国在住コンサルタント)

めちゃめちゃ気合いの入った記事。大事なポイントをわかりやすく図解してくださいました。ありがとうございます!

リンク → FACTFULNESS(ファクトフルネス)は日本人にこそ必要な本だ

徳力基彦さん (アジャイルメディア・ネットワーク取締役CMO)

炎上ニュースという切り口から。ありがとうございます!

リンク → 「ファクトフルネス」は、2019年に日本人がまず真っ先に読むべき1冊だと言えると思います。

堀正岳さん(「知的生活の設計」「ライフハック大全」「モレスキン本」著者)

原著も読んでいただき、発売前からこの本を宣伝してくださっている堀さんによる書評!

リンク → 世界はどんどん良い場所になっている。ハンス・ロスリング「Factfulness」が教えるデータと向き合う方法

家入一真さん(投資家・起業家)

ツイートで宣伝してくださりました。ありがとうございます!

結城浩さん(『数学ガール』作者)

ツイートで宣伝してくださりました。ありがとうございます!

各章ごとのまとめも。

勝間和代さん(評論家)

Facebookで宣伝してくださりました。ありがとうございます!

荒木博行さん(グロービス経営大学院 教員/副研究科長)

イラスト書評を書いてくださりました。ありがとうございます!

リンク → 『FACTFULNESS』をイラストで理解しよう!書籍No.42

橋本大也さん(デジタルハリウッド大学 教授 / 多摩大学 客員教授)

原著の書評を書いてくださりました。

Yamottyさん(起業家)

大事な友人。いつもありがとう!

リンク → ファクトフルネスとchibicode

滑川海彦さん(TechCrunch Japan)

ITスタートアップのメディア・TechCrunch Japanで書評を書いていただきました!

リンク → 書評:『FACTFULNESS 』賢い人ほど世界の真実を知らない ――TED講演再生3500万回のロスリング博士による世界の見方

樋渡啓祐さん(起業家)

Facebookで宣伝してくださりました。ありがとうございます!

smoothさん(「マインドマップ的読書感想文」管理人)

引用も充実した書評です。ありがとうございます!

リンク → 【思い込み?】『FACTFULNESS(ファクトフルネス)10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣』ハンス・ロスリング,オーラ・ロスリング,アンナ・ロンランド

村上タクタさん(flick!編集長)

flick!編集長のタクタさんによる充実した書評。ありがとうございます!

リンク → 『ファクトフルネス(FACTFULNESS)』賢い現代人へと導いてくれる名著

三ツ木隆将さん(TEDxKyotoオーガナイザー)

わざわざメッセージを下さったTEDx関係者の三ツ木さんによる書評。ありがとうございます!

リンク → 【書評】 FACTFULLNESS(ファクトフルネス)

倉林さん(大学准教授)

Twitterで書評を書いてくださりました。ありがとうございます!

冬木糸一さん(レビュアー、ブロガー)

書評ブログ「基本読書」を運営されている冬木さんのレビュー。ありがとうございます!

リンク → 世界を見る目の解像度を上げるために──『FACTFULNESS 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣』

佐藤茜さん(子育て中マーケター)

いつもお世話になっている茜さんの記事。ありがとうございます!

リンク → 未来を考えるために、世界の見方をアップデートしよう。子育て世代必読の「FACTFULNESS(ファクトフルネス)」

彼女のレビューのこちらの部分にぜひご注目を。まさにわたしも「著者のハンスさん、すばらしい人だ」と思いました。

本書は、ハンス教授と息子のオーラ・ロスリングさんと、その妻のアンナ・ロスリングさんの共著。3人はチームを組んで、本書の執筆だけではなく、長年に渡って世界をよりよい場所にするための活動に取り組んでいました。 8歳〜12歳のお孫さん3人も、原稿の手直しやアイデア出しなどで本の執筆に参加したとのこと。

本書のプロフィールによると、ハンス教授は3人のお子さんのために合計18ヶ月の育休をとったそうです。いまは男性育休が一般的なスウェーデンですが、ハンス教授が子育て中の当時(1970〜80年台)は、そこまでする人はまだまだめずらしかったはず。

仕事で世界をよくしつつ、家族も大切にし、さらに家族を巻き込んで一緒に仕事をしていくという生き方、本当に憧れます。

水野学さん(クリエイティブディレクター、くまモンの生みの親)

くまモンの生みの親で個人的に尊敬しているクリエイティブディレクターの水野学さんがツイートしてくださいました。感激です。

ハヤカワ五味さん(経営者)

ツイッターで宣伝していただきました。ありがとうございます!

植田かもめさん(ブログ「未翻訳ブックレビュー」運営)

未翻訳のころからファクトフルネスについて書いていただきました。ありがとうございます!

深津貴之さん(THE GUILD代表)

ツイッターで宣伝していただきました。ありがとうございます!

馬田隆明さん(『逆説のスタートアップ思考』著者)

リンク → 理性の帰還: Factfulness の翻訳の発売によせて

以前、原著を宣伝してくださった東大の馬田さんが書いてくださりました。他の参考文献もたくさん。ありがとうございます!

けんすうさん(起業家)

起業家のけんすうさんがツイッターで薦めてくださいました。すごい「いいね」の数!ありがとうございます。

イケダハヤトさん(インフルエンサー)

インフルエンサーのイケダハヤトさんがYoutube動画を作ってくださいました!ありがとうございます!

伊勢谷友介さん(俳優)

なんと俳優・映画監督・美術家・実業家の伊勢谷友介さんがインスタでおすすめして下さいました!ありがとうございます!

外村仁さん(元Evernote日本会長)

本書を献本させていただいた外村さん、なんと「ミャンマーの秘境『カックー遺跡』にて2500本の仏塔の前で日本語版見本刷りを捧げ」てくださったとのこと。ありがとうございます!

瀧本哲史さん(京都大学客員准教授)

知人の瀧本さんの書評。ありがとうございます!

リンク → 【書評】『FACTFULNESS』

ベストセラーに対する態度として、「こんなことが書いてあるらしいとわかったので、とりあえず読んだふりをしとこう」というのはもったいなく、実際に読んで最初と最後で自分が変化することを体験することに価値がある本なのである。

村上花さん「18歳のファクトフルネス」

本書をご献本させていただいた方のお嬢様(18歳!)が、素晴らしい書評を書いて下さりました。本人のご許可を得ましたので共有します。

「18歳のファクトフルネス」

そもそもパパから受け取った時、本にはカバーが掛かっていたので、この本が一体何の本だかは全く気にせずにページをめくっていった。その時は、まさかこの分厚さの本をたった3時間ほどでこの飽き性の私が読み終えるとは、思いもよらなかったのだけれど。

「世界は基本的には良くなっているんですよ。」

2000年生まれの一高校生の私からしたら、連日のように悍ましい災害や事件のニュースを目にし、アメリカの大学名を検索するとすぐ「テロ」「射撃」と出てくる(これは私が米国進学を志していた時の話だ)こんな世界を、「良くなっている」とは、はっきりいって思わない。むしろ、ぼーっと生きていたらこのままでは地球は滅んでしまうくらいには思っている。

人口爆発?新たな戦争?天変地異や災害?目につきやすく、恐怖を煽るニュースは、子供たちに大きな影響を与えている。

この本では、「恐怖」「焦り」「人のせいにする」など、私たちの心をひどく左右しがちなこれらの要素を、いかに正しく捉え、実際に必要なことは何か見極められるようになせる技ーファクトフルネス について、定義してある。

冒頭には、13問の、地球の様々な現象に対するクイズがある。

ちなみに私が正解したのは、そのうちの6問だった。多分これは大人の人がこのクイズをやるよりは高得点だと思う。私たち‥少なくとも日本在住18歳高校三年生の女子である私は、それほど男女差別を感じたことはないし、世界中で環境保護はどんどん進んで絶滅危惧種の動物の生存数が増加していることもわかっているし、世界中で電気を使えるようになってきていることも、当然、わかっている。

そのなか、私がクイズを間違えた中で、特に驚いたのは、現在20億人ほどと言われている15歳以下の子供の数が、2100年には、どう変化するのか、というクイズ。

私のイメージでは、これからももっともっと中国とかインドとかの子供の数が増え、2100年、つまり私が100歳になる頃には、とにかく地球に住む子供の人口は大爆発して、なんかヤバいことになっている、といった感じだった。

クイズの答えは20億人。つまり子供はこれ以上増えないということ。

エッ! そうなの? と目を丸くしたが、その理由はこの本を読めば明確に、さらに言えば、ではなぜ子供は増えないのに人口は増えるとされているのかもわかりやすく記されていて非常に興味深かった。

そして、この本でとても楽しかったのは、読み終える頃には私たちがいかに現実にドラマを、悲劇を求めるセンチメンタルな生き物であるかをきっぱり暴かれてしまうところだと思う。

上記のように、この本にある国連などから発表されているデータたちは、最初は目を疑うものばかりだが、人類の地球を、人びとを救う努力は決して無駄にはなっていない、むしろ、犯罪発生数の減少、災害での死傷者数の減少、貧困地に住む人口の減少‥めざましい結果を残していることに気づく。無論、私たちは、それに対し、「だってこんなのニュースでやってないじゃん!」という言い訳をすることができる。

新聞の一面や本当か嘘かよくわからないバラエティ番組には、人々の目を引く犯罪や紛争のことばかりだからだ。

そしてこの本の良い点は、そんなよくなってきている世界の中でももちろん、貧困に苦しむ人々、災害で、病気で苦しむ人が大勢いることを何度も伝えている点だ。

むしろ、思い込みを取り去って初めて、本当に取り組むべき課題は何か、実際問題危険なことは何か、見えてくるということだ。

勘違いしたまま何かを解決しようということがそもそも、危険なのであると痛感した。

多くの、私たちの既成概念をとりはらうデータをこの本の中で見ていくうち、私は、すごくおもしろいな、本当に進歩していること、本当に対策が必要なことがなんなのか、もっと知りたいな、と思った。これを人生の多くの時間をかけて伝えようとした著者に大きなリスペクトを感じた。

数字には弱いから‥などといっている場合ではない。真実は面白い。

ここで一つ思ったのは、大きなデータの解析についてだけど、何かの傾向を見るためには、より多くのデータを参照するよりも、最も信頼できるデータを参照すべきだと理解した。「データは21世紀の石油だ」とはよく言われるけれど、それも正しいものを広めなければ意味がないのだ、と思った。

110億人もの人々が全て望んだ生活を送れる未来が、私たちの行動次第で迎えられる。

アフリカやアジア諸国は、かつてヨーロッパやアメリカがそうしてきたように急速に成長していること、そしてそれをどの国も歓迎することが正しいことだと再確認させてくれた。

この本を読んで、私は早く、世界中に住む人々に貢献できる仕事に就きたいと思ったし、まだまだ、「ファクト」——本当の、活用すべき真実—— を、学び続ける必要があるなと肝に命じたのだった。

村上花

この記事は随時更新中です!

これからも引き続き書評を掲載していきます(順不同)。「本を読んでみたいかも」と思われた方は、ぜひAmazonからお求めください

Factfulness ファクトフルネス
『FACTFULNESS (ファクトフルネス)』。ハンス・ロスリング、他。日経BP社。Kindle版は2019年1月1日に先行発売。単行本は1月11日発売。(Amazonリンク)

プロフィール

上杉周作。1988年大阪生まれ。日本とアメリカ育ち。カーネギーメロン大学でコンピューターサイエンス学士、ヒューマンコンピュータインタラクション修士取得。卒業後、シリコンバレーのPalantir Technologies社にてプログラマー、Quora社にてデザイナー、EdSurge社にてプログラマーを経験。2017年に世界一周後、現在はシリコンバレー在住。『Factfulness (ファクトフルネス)』共訳者。

上杉周作
画像はNHK「クローズアップ現代+」にゲスト出演したときのもの。

連絡先/リンク

代表作的な記事

シリコンバレーのエンジニアが語る、誰にも悪気はなかった話

ゆるい世界の旅を終えて、30歳になりました


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