★上杉周作

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トランプ大統領就任についての所感

ドナルド・トランプ氏が2016年のアメリカ大統領選で勝利した際にぼくがソーシャルメディアに書いたコメントです。

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引用した部分はこちら(記事リンク):

とはいえ、私自身はトランプ大統領の誕生にそれほどネガティブではありません。

彼の政治家・大統領としての資質に疑問があることは百も承知ですが、自分がアメリカ国民だったら政策、とくに経済政策の一点でトランプに投票したと思われます。

専門家や有識者によって多くの見方があると思いますけども、やはりトランプ勝利の要因は経済政策が明確だったことが最も大きいのではないでしょうか。

ヒラリー・クリントン候補は大企業や大金持ちを批判し、「格差の解消」を叫ぶばかりで、最後まで具体的な経済成長のビジョンを示すことができませんでした。

残念ながら資源の分配をして、「格差」解消を目指すだけでは「貧困」そのものを解決できないことは、歴史が証明しています。ちなみにこの「分配の罠」こそ今まさに、日本の野党≒民進党が陥ってる状態です(ここ、超重要!)。

それを証明するように、「格差解消」「弱者・貧者の味方」を気取ってきた8年間のオバマ民主党政権で、その問題解決の兆しはほとんど見ることができませんでした。

それどころかむしろ、民主党政権が打ち出す政策そのものがある種の「貧困ビジネス」利権になっていることすら、米国民は感じ取っていたのではないでしょうか。

翻って、トランプ氏はどうでしょうか。国内法人税15%と徹底した保護貿易・移民制御政策等によって、自国経済の力強い成長を目指すビジョンは明確でした(そこに世界や他国の犠牲があったとしても…)。

しかしながらこうした「成長の果実」なくして貧困層に分配を行うことはできませんし、全体としての経済成長こそが貧困解決のほぼ唯一の手段です。

終わりの見えない経済停滞と格差の拡大。こうした問題を敏感に感じ取っていた層と、そしてさらなる成長を求める富裕層。どちらからの指示も固めたトランプ氏の勝利は、必然であったのかもしれません。

他にも色々とありますが、そんなわけで私は世間が言うほどに、トランプ大統領によってアメリカや世界がめちゃくちゃになるとは考えていません。

大統領になれば思想や政策はどうしても中庸に寄ってきますし、そもそもメディアが紹介するようにトランプ氏の政策は破天荒なものばかりではなく、極めて現実的に経済成長や課題解決を目指すものが多くあります。

トランプ氏はこれまでの伝統的な共和党候補のように、必ずしも「小さな政府」を唱える政治家ではないのですが、それでも

「成長→分配によって貧困を解決する」

というアプローチが、日本を含めた世界になんらかのポジティブな影響を及ぼすことを期待したいと思います。

追記など

選挙日の7ヶ月前に書いた、こちらの記事もどうぞ

プロフィール

上杉周作。1988年大阪生まれ。日本とアメリカ育ち。カーネギーメロン大学でコンピュータサイエンス学士、ヒューマンコンピュータインタラクション修士取得。卒業後、シリコンバレーのPalantir Technologies社にてプログラマー、Quora社にてデザイナー、EdSurge社にてプログラマーを経験。2017年に世界一周後、現在はシリコンバレー在住。『Factfulness (ファクトフルネス)』共訳者。代表作は『コンピュータサイエンスと魔法のYコンビネータ』。

上杉周作

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代表作

コンピュータサイエンスと魔法のYコンビネータ』という、プログラミング未経験者向けのコンピュータサイエンスの入門書を2019年9月に公開しました。わたしの名刺代わりの作品で、全17ページを無料で公開しています。

本の宣伝

わたしが共訳した「Factfulness(ファクトフルネス)10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣」が2019年1月に日経BP社より発売されました。本気で訳したので、ぜひお手にとってみてください!

Factfulness ファクトフルネス

『ファクトフルネス』批判と知的誠実さ

7万字の脚注が、たくさん読まれることはないけれど』という記事に、思ったことをつらつらと書きました。

翻訳のメイキング

「FACTFULNESS(ファクトフルネス)」の翻訳本ができるまで』という記事を書きました。制作の舞台裏を赤裸々に綴っています。

翻訳実況

翻訳の実況動画を作りました。わたしの思考プロセスが垣間見れるかと思います。


代表作

  • 2019/09/09

    コンピュータサイエンスと魔法のYコンビネータ


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